深見裕選手

【バンタム級 第3代王者】

チャンピオンになるために、仕事と練習ばかりの日々を送り続け、ジム以外でも練習をして、タイトルマッチを渇望していました。そしてイッキョー選手に挑戦し、一度は敗れました。

体重が軽すぎて、体調が振るわないことも多かったようですが、川向選手との挑戦者決定戦を制し、2度目の挑戦でようやく戴冠。塩試合と言われつつも、負けなしのままタイトルを返上。フェザー級に階級を上げ、現在、二階級制覇を目指しています。

深見選手には、幾度となく撮影にご協力いただき、回を重ねるごとに慣れてきて、ラストのインタビューでは、かなりの自然体で印象的な話をしていただきました。

お酒が好きな選手ですから、酒の席で一緒になることも多く、酔うと別人の動きを始めます。いわゆる酔拳でしょうか?

ナイスミドル軽音楽部ではベースを担当。奇抜な楽器で演奏する姿も、試合のときのように、静かに微動だにしない感じで弾いています。

強さと優しさを兼ね備えたチャンピオン。奥さんと2人の娘さんに囲まれた、家族団欒のシーンは必見。まだ幼い娘さんの映像は、ご家族の中で貴重な記録として残されることでしょう。

川向寿和選手

【戦績120戦】2019年時点(17年間)

戦績が示しているように、とにかく試合をしていたということです。
もちろんNICE MIDDLEにもよく出場されていました。

「掟破りの海上自衛官」
いつも飄々として、独特な話し方なこともあり、撮影時にも人懐っこい感じでインタビューにも答えてくださいました。自衛隊の施設近くや、川向選手の地元の練習場で撮影を行いました。本当に自分の周りの親しい方と共に、技を積み上げているような、そんな感じを受けました。いつも声掛けをしてくださいますし、撮影時も丁寧にご対応いただきました。

普段から軽い感じで話されるので、その雰囲気がウソのようになることもありました。
突っ込んだ話になると思いもよらず、真剣な眼差して返してこられることがあり、ホントにNICE MIDDLEが好きなんだなあ、と思わされる、そういう回答が印象的でした。

タイトル戦線にもしょっちゅう絡んでいて、菅野一教選手とも4度の対戦(3度のタイトルマッチ)をしているということでした。久しくNICE MIDDLEではお見かけしていませんが、まだまだ若い。その情熱がほとばしるような、熱い試合をまた見せて欲しいです!

菅野一教選手

【バンタム級 第2代王者】

NICE MIDDLEのこけら落としから出場し続けている選手です。
先日、還暦を迎えたようですが、試合以外のイベントにも積極的に参加されている選手です。試合後の飲み会、合宿、カラオケなど、NICE MIDDLEの選手間で様々行事はありますが、ギターも得意とのことで、ナイスミドル軽音部のリーダーでもあります。みんなからは「イッキョーさん、イッキョーさん」と呼ばれています。

軽量級の選手ですから、とても小さくて軽いのですが、とにかく前に出て攻め続ける。物理的に頭が硬いようです。まあとにかくイッキョー選手に勝つには一筋縄ではいかないようです。小さな巨人と呼ばれる所以です。

映画の方でもかなりご協力いただいている選手です。
私が企画を立ち上げたころは、NICE MIDDLEのバックグラウンドも知らなければ、選手間の関係性もまったく把握していませんでしたから、やはりレジェンドであるイッキョー選手から、詳細なNICE MIDDLE事情を聞いてからが、映画の本格的な始まりでした。

都内のジム所属ということもあり、撮影には頻繁に伺ってPV制作にもご尽力いただきました。
以前、音響の勉強をされていたことから、ものづくりには関心があったということで、撮影時には楽しんで臨んでおられたようです。

映画の撮影時はイッキョー選手50代で、現役のチャンピオンでした。
そこから少しづつ年を経ていく過程で、素直に実感していたことを撮らせていただくことができ、観客の方々の心も震わせられるような、貴重な作品とすることができたと思います。

イッキョーさんとは私もかなりの回数、飲みに付き合っていただきました。財布をよく落とすとか、人間的な一面が多々あったり、インタビューで答えていただいた質問にも力があり、相談にも素で真面目に答えてくれるような、頼り甲斐のあるアニキです。